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片想いの行方
第8章 課外授業開始
「腹立つ!なんなのアイツ!」


あたしはムカムカする胸を押さえて、1人でずんずん広場の奥へと進んでいく。

広場は芝生が広がっていて、ほとんどの人は寝っ転がって見やすい真ん中に集中している。

奥に行くにつれて、膝下くらいの草が増えてきた。

ヒメの言ってた通り、ここまで来ると周りは一般のカップルが何組かいるだけで

クラスの子は誰もいないみたい。

あたしはさらに奥に進み広場の端まで来ると、その場にどかっと座りこんだ。


「協力するって言いながら、な~んか雑なんだよね!
全っ然やる気あるように見えない!」


あたしはぶつぶつ独り言を言いながら、空に目を向ける。


……すると……



「わぁっ……」



見上げた夜空には、沢山の小さな星が輝いていた。


「……すごい……こんなに見えるんだ。
じっくり星を見るなんて、いつ以来かな」


広場の照明は最小限に落とされている。

森に囲まれた広場から見えるその無数の輝きは、イライラした心をすうっと溶かしていくようだった。
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