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異常性愛
第30章 潤む瞳
フッと足元が暗くなり気配を感じた。
廊下からヌッと毛の塊が現れ、驚きのあまり一瞬息が止まり、飛び上がって悲鳴を上げた。
『ふわぁぁ!!』
『・・・ダーリン、風邪ひくよ。』
廊下から顔を出したのは、寝癖で髪を膨らませた晶子だった。
『・・・あぁもう、脅かすなよ。
心臓止まるかと思った。』
『ふふっ、女の子みたいな声出して。』
『お前、わざとか?』
『ふわぁぁだって。ふふっ。』
『誰にも言うなよ。』
『はいはい。ネンネしよ、ね。』
震える手を晶子に引かれ、ベッドに戻った。
『ほんと、マジ 内緒だぞ。』
『はいはい、ダーリン。』
小さな面子を保とうとする私の口をキスで塞ぎ、晶子は私を黙らせた。