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異常性愛
第30章 潤む瞳
昼食もそこそこに済ませ、予備会議室のドアを開けた。
そこには既にチアキの姿があった。
『あ、お疲れ様ですっ。』
『もう来てたの。ご飯は食べた?』
『ええ、食べながらやってます。』
傍らにサンドイッチの空袋と飲みかけのコーヒーカップが置いてあった。
仕事に打ち込むチアキの小気味よい姿勢に、少し嬉しくなった。
『メシぐらいゆっくり食えよ。』
『大輔さんこそ、早食いですね。』
『へへ、芸のうちだよ。
これ施工部と打ち合わせた工程表。
納期と刷り合わせといてくれる?
あとこれが・・・・』
昼からの仕事をチアキに託し、私は真美の新居を建てるハウスメーカーに出向き、先方の担当者の機嫌を取りに行く。
真美と打ち合わせた変更箇所を、ハウスメーカーの担当者にのまさなければならない。