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異常性愛
第31章 羽化
『はぁ、はぁ・・ごめん、
ディーごめん・・・』
『謝るなって言ってるだろ!』
優子を狂わせる私への愛が憎らしかった。
優子は美しく慈悲深く心優しい女だ。
私に愛を懇願せずとも誰からも愛される人間だ。
それがなぜ私に愛情を手向けるのだ・・・。
上着とジャケットをまとめて優子から剥ぎ取った。
タイトフィットしたニット地のポロネックが、織り模様を歪ませて大きなバストを窮屈そうに包んでいる。
ベッドに押し倒すと、小さな身体はマットレスで何度か跳ねた。
ネクタイを緩め、シャツのボタンを外す私を待ち切れず、優子は起き上がって私の頭髪を鷲掴みにし、 一心不乱にキスの雨を降らせる。
優子の気持ちが痛いほど解る。
私達は一度抱き合ってから少しでも身が離れると、相手が恋しくて仕方なくなってしまう。
まして優子は今夜 私を失う。