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異常性愛
第5章 甘い罠
それに気づいた涼子は不敵な笑みを浮かべ、口から外した陰茎をツンと小突いた。
『こっちこっち!はやく。』
廊下を小走りに涼子を追うと、ダイニングの奥にパントリーが見えた。
さらに奥の折戸を開けると、私一人が隠れるスペースが用意されていた。
涼子は口に人差し指を当て『しぃー・・・静かにね。』と言い、そこに私を押し込んで折戸を閉めた。
私は不倫相手の家で、様々な食料品と一緒に身を潜めることになった。
それもお楽しみの途中でだ。
理解に苦しむ状況だった。
食品庫の扉は通気を確保する為、細長い板が鎧のように組まれていて、中からはリビングがよく見える。
息苦しさはないが、スーパーの倉庫のような臭いが鼻についた。
パタパタと廊下を走る音が聞こえ、私の靴と鞄をどこかに仕舞っているのか、押入れを開け閉めする音が聞こえた。