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異常性愛
第7章 招待
後部座席に身を沈め、涼子の運転で公園に向かっていた。
私の携帯電話が震えた。
未登録の番号が画面に表示されている。
涼子はラジオのボリュームを絞った。
『いいわよ、出て。お仕事でしょ。』
涼子に促され、私は電話に出た。
『ハイ。』
《涼子は一緒かね?》
一瞬で血の気がひいた。
亭主の声だった。
『どちらさまでしょう?』
間をあけ、念のため相手を確認した。
《とぼけなくていい。
私だと涼子に悟られずに話せるか?》
『ええ・・大丈夫です。』
ミラー越しに涼子を窺ったが、こちらを気にする様子は無い。
話を続けた。
『どうぞ・・。』
《キミ達の関係は知っているよ。
さっきも起きていた。》
『ああ・・・。』
恐怖で身体が震えるのを抑え、電話を持ち替えた。
《いいオンナだろ?》
『・・・・・・。』
《聞こえてるか?》
『ええ大丈夫です、聞こえます。』