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第7章 招待

それにクスリは効いていなかったということだ。

ダウン系睡眠薬の服用で、亭主が勃起していることに不自然なものを感じていた。
その疑義を払拭するような涼子の言葉にも釈然としないものがある。

《このひと、寝てる時もおっきくしてるの。いつも。》

¨いつも¨とは私以外にも、亭主を眠らせてセックスをする相手がいるということなのか。
だとすれば涼子を囮に乱交パーティのゲスト探しをしているのかもしれない。

それより気がかりなのは、亭主の前で涼子とセックスをすることだ。
私にも同様の性嗜好があるが、自分が見られる側になることに少なからず抵抗がある。
まったく想像のつかないシチュエーションで、どのような心理状態になるのか予測がつかない。