この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
異常性愛
第10章 底流
涼子と私の情事を蝶々しく語る亭主に、私は呆れていた。
自分の妻が情事に身を震わせ快感に溺れる様を、得意げに他人に話しているのだ。
宇宙人と酒を飲んでいるようで気味が悪くなっていたが、私はその話をヘマをした部下のような面持ちで黙って聞いていた。
『先生じゃ無理だよ。ははは。涼子君は私もダメだった。突いても突いてもイってくれん。私は何度も逝かされたが。あの子は巧い。ははは。』
『でしょう、先生。外科のイワタ君も産婦人科のアノ大男もダメだったんですよ。彼はおま◯この専門じゃないですか!耳鼻科も泌尿器も全滅!あぁ!あと涼子を狙ってた口腔外科のキヨカワっ!ヤツはしつこかったがダメだったな。ほっほっ!』
相当な人数を、涼子は相手にしていたようだった。
涼子はただのセックスフレンドだ。
なのに私の嫉妬心に種火が点り、くすぶり始めた。