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異常性愛
第10章 底流
さっさと追い出さなければならないが、男が興奮して暴れる可能性もある。
殴り合いに自信はあったが、穏便に事を進めなければ、つまらぬトラブルに巻き込まれかねない。
私は妻に嘘をつき、法要をサボり、職場に届けを出して有給休暇をとり、セックスパーティーに参加している。
問題は起こせない立場だ。
-------(落ち着け、落ち着け・・・話すことが大事だ。)
意を決してベッドルームに入ろうとした、その時、
絶頂に達した女が叫んだ。
『はぁうっ!!おねがいっ!お注射してぇっ!!』
聞き覚えのある声に、背筋が凍りついた。
第十章 -底流- 完