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異常性愛
第13章 塊

ただ私は、ストリッパーまがいのその積極性に違和感を感じた。
涼子の恣意によるものとは思えなかった。

涼子はいつも巧みに男を情動操作するが、それは男の奥底にある、処女性への破壊欲求を刺激するものだ。
その前提は涼子が見せる無垢とのギャップだ。
目の前の涼子にそのギャップは無い。

涼子らしくない。

ただそれでも私の陰茎は感応し、最大限に張りつめ、下腹を引っ張る。
それを見た亭主はニヤッと笑い、私の尻をチョンと叩いた。

『遠慮するな。私の妻だ。やりたいだけやればいい。』

亭主のセリフは奇異なものだが、異常性欲者の群れるこの部屋では、ゴングが鳴る前のボクサーへ贈られる、コーチからの激励のようなものだ。



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