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異常性愛
第14章 宿怨
『飛ばすなよ、いっぱい積んでるからついてけない。』
優子は顔を覆うほどの大きなサングラスをかけ、『わかった』と私に手を上げると、エンジンをかけた。
飲みかけのコーヒー缶をくずかごに投げ込み、私も自分の車に急いだ。
スルスルと車をバックで走らせ
ハンドルを切りなおす、
タイトスーツのグラマーな女。
----画になるな。かっこいいじゃん。
私は亭主の言葉を思い出していた。
《優子に慰めてもらえ・・・。けして惚れるな・・・・。》
亭主の深い洞察力は私の心を見透かし、最後には一方的な助言まで私に残した。
ここまでのことを想定していたかのように、亭主の言葉通りに物事がすすみ、私は優子の別荘に向かっている。
薄気味悪ささえ感じたが、私は亭主の助言に素直に従ってみることにした。