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異常性愛
第14章 宿怨
『朝、食ってないんだ。
何か食い物あるのか?』
『何かあるよ。
そうだ!卵と牛乳だけここで買ってく。
待ってて。』
優子は嬉しそうだった。
グラマーな尻を振り、店の中に消えて行った。
ガラス張りの店内をせわしく動き、什器の品物をポンポンとカゴに入れていく優子。
その動作には迷いがない。
迷う時間は彼女らにとって一番無駄だ。
ビジネスの世界で数字を残し、管理職にまで上り詰めた優子。
そのバイタリティも並みではないはずだ。
昨日の今日で、まだ私を別荘に誘う。
女性らしい体つきと可愛い仕草とは裏腹な、即断即決の姿勢を見せる優子が、私は好きだ。
程無くして大きな袋をぶら下げ、店から優子が出てきた。
オープントップの赤いツーシーターの助手席に、ボンと手さげ袋を乗せると『行きましょ』と言って運転席に乗り込んだ。