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異常性愛
第15章 コンジャンクション
朝食をすべて平らげてシンクに皿を集め、私は袖を捲くった。
『ごちそうさま。洗い物は俺がやるよ。』
『あっ、だめだめ。あたしがするから。』
シンクと私の間に割って入ろうとする優子を遮った。
私を慰め、笑顔で癒してくれた優子に、何かできることをしたかった。
『いいよ。俺がやる。』
スポンジを泡立て、数枚の皿とマグカップを洗い始めると、私の手つきに優子は感心し、目を大きくしている。
『えらいね。おうちでもするの?』
『ときどきね。
一人暮らしも長かったし・・・。』
『へぇ、奥様も幸せね。
ディーはみんなを幸せにするんだよ。』
『皿洗っただけだよ。』
『するんだって。
あたしだって幸せだよ。ディーに逢えて。』
優子は私の腕に頬を擦り寄せ、満足げに微笑む。
優子にキスした。
豊満な体つきを象徴するような、ぽってりと分厚い優子の唇は、私の唇全体を包む。
唇の厚い女は情にも厚いというが、あながち嘘ともいえない。