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異常性愛
第15章 コンジャンクション
私は涼子に、間接的には亭主とによって、愛の扱い方を少し学んだ。
母への恨みを探し当て、愛を手酷く扱ってしまう自分を見つけた。
それが私の乱暴な性行為につながると思われたが、私は涼子からの愛情を無視しただけであって、しかもそれは無意識で恣意的なものである。
涼子に肉体的な苦痛を与えてはいない。
妻、晶子にみる被虐性。
それに反応する私の加虐性は、涼子に対しての性衝動とは全く違っている。
私は優子が好きだ。
単純に昨夜出逢ったばかりの優子が好きである。
だが優子の言葉に触発された性的衝動は、優しさからは掛離れたものだった。
晶子に対するそれと同じものだった。
なぜなら優子は、私にサディスティックなインスピレーションを既に与えている。
昨夜、優子は言った。
¨縛られるのは嫌いじゃない、額面どおりに受け取れ¨と。
その上、私のしたいように¨されたい¨と望んでいる。