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異常性愛
第15章 コンジャンクション
徹夜明けの、思考もままならない状況で、この¨オンナ¨を眼前にして、私の性情動は納まりがつかなくなっていた。
それは優子も同じだった。
私の巨根に振り回され、ベッドを跳ね、喘ぎ狂っている。
『いいっ!ディーっ!ディーっ!』
ずっと以前から私をそう呼んでいたように、優子が叫ぶ私の愛称に違和感がなかった。
『もっとしてっ!ディーがいいっ!』
傍から見れば、もう無茶苦茶である。
ゆうべ一目ぼれされ、今朝再会し、今はベッドの上で前後不覚のそのオンナを犯している。
だがそれが、男と女の偽らざる本来の姿なのかもしれない。
野生動物にみるそれと同じように、私と優子は一対のオスとメスとして生の一部を営んでいる。
文明を手にし、文化を育て、最高の進化を遂げた霊長類であっても、その暴力的な本能と性行為への執着を、進化の途中に置き忘れてはいない。