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異常性愛
第15章 コンジャンクション
『カラダが好きって、褒め言葉よ。
つきあって触っても貰えないなんて寂しいわ。
人格とか人となりなんて解らない。
だって昨日だもん。
男はみんなスケベだし、わがままよ。』
『うぅん、あっそうそう。涼子と初めてのとき、
つまんねぇデートだったんだ。
それでも喜んでくれてさ。
目 輝かして。楽しそうにしてたよ。
俺は涼子のカラダしか見てなかった。
コイツ、裸にしたらどうなんだとか、
しゃぶらせたらどんな顔になるんだ、とか。
もうスケベなことしかなかったよ。
でもさ、涼子はそんなじゃなかった。
毎日、ふわふわしてたんだって。
それが、楽しい事だったって。
さっき知ったんだ。だから、
俺は優子をふわふわってさせてやれないよ。』
『勝手にふわふわしてるからいいの。それで。』
『会ってもセックスしかしないぜ、俺。
それもあんな風にしかできない。
飯も食わないで、セックスだけして帰るかも。』
『ひっどい男ね。』
『だろ?』
『それでいいよ。』
なぜか優子はニコニコしていた。
なぜそれでいいのか解らなかった。
最悪の男と言ってもいい私に、優子はなぜ惚れてしまうのか理解できなかった。