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異常性愛
第15章 コンジャンクション
『サッカーはあなたを愛してくれた? バイクはどうだった?』
『どうだろ、楽しみは与えてくれたよ。』
『でもクビになったよね、させてもらえなくなった。
でも好きでしょ?サッカー。
嫌いにはなれないわ。好きなんだもの。
試合に出られなくて悔しくても、
サッカーに嫌われても、ディーはサッカー好き。
あたしもディーに愛されなくてもディーが好き。
ディーが愛するのは奥様だけでいい。
涼子さんがいなくなって、あたしがその代わり。
そんなの仕方ないことよ。
もしあなたに愛されるようになったら、
あたしはディーと別れる。』
『愛されると別れるか・・・。』
そういえばそうだ。
私も涼子への愛情を感じ始めたときに別れようと思った。
涼子と私は実際にそうした。