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異常性愛
第15章 コンジャンクション
『俺さ母ちゃんいないんだよ。
で、恨んでたみたいなんだ。俺。』
私は晶子にさえ、自分の家族のことを話さない。
なぜその話を優子に切り出したのか、自分でもわからない。
この一晩で、掴み出された自分の気持ちを整理したかった。
優子に打ち明け、甘えたかったのかもしれない。
『亡くなられたの?』
優子はベッドに膝を崩して座り、シーツを身体に巻いた。
『いや、突然いなくなった。
俺が七つの時かな。』
『そう・・・つらかったね・・・。』
『いや、まぁ そうだけど。
あんまり解んなかったんだよ。
っていうか、避けてたんだ。それを。
まともに受け止めたくなくて。』
優子は私をじっと見つめている。
その視線を痛く感じる。
まるで私自身が、私を見つめているようだった。
『会ったばっかの優子に話すことじゃないんだけど、
聞くほうもね、重いか。やっぱ。』
私は話し始めたことを後悔した。
で、恨んでたみたいなんだ。俺。』
私は晶子にさえ、自分の家族のことを話さない。
なぜその話を優子に切り出したのか、自分でもわからない。
この一晩で、掴み出された自分の気持ちを整理したかった。
優子に打ち明け、甘えたかったのかもしれない。
『亡くなられたの?』
優子はベッドに膝を崩して座り、シーツを身体に巻いた。
『いや、突然いなくなった。
俺が七つの時かな。』
『そう・・・つらかったね・・・。』
『いや、まぁ そうだけど。
あんまり解んなかったんだよ。
っていうか、避けてたんだ。それを。
まともに受け止めたくなくて。』
優子は私をじっと見つめている。
その視線を痛く感じる。
まるで私自身が、私を見つめているようだった。
『会ったばっかの優子に話すことじゃないんだけど、
聞くほうもね、重いか。やっぱ。』
私は話し始めたことを後悔した。