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異常性愛
第15章 コンジャンクション
『あ そうそう、新しい母ちゃんが来たよ。
そんときに聞かされたんだ。離婚したって。
俺は解ってたけど知らないフリしてたもんだから、
再婚にどう反応していいか解らなくてね。
でもまぁ、そういうことだって、言われたんだよ。
嫌だ!とか前の母ちゃんがいい!とかって・・。
言えなかったなぁ。
でもいいや、考えなきゃいいんだって、逃げたのさ。
うまくいかなくてね、新しい母ちゃんと。
若くてきれーんだけど、よそよそしいしね。
それと親父が変な宗教の幹部でさ、
俺もガキんときから拝まされんの。
大ッ嫌いだった。拝むの。
でもすぐ殴られんのね、サボると。
だから、イヤイヤ拝んでた。幸せになるんだーって。
でも貧乏なまんまで、ちっともよくならない。
食いもんがないんだよ。うちに。
米びつが空っぽなんてしょっちゅうでさ。
相変わらず飯はないし、あってもまずいし、
で、俺、新聞配達してそれで自分の食いもん買ってた。
小学生だぜ。俺。