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異常性愛
第15章 コンジャンクション
『あ、いや・・・ごめん。』
『いいのよ。自分を責めないで。』
『意識すると、ダメだね。こういうのは・・。』
『恨んでるの?・・・お母様。』
『わからない。でもそう考えると合点がいくね。』
『そう・・・。』
『俺が涼子に拘ったのは、そのせいだろうってね。
先生は言ってたよ。
さっさと忘れろってさ。ははは。』
『お母様に会おうと思わなかった?』
『考えもしなかったよ。
小っさい頃は寂しがってたと、思う。
それもハッキリ思い出せない。
母ちゃんのことになると
自分がどう思ってたか思い出せないんだよな。
だから、会いたいとか捜そうと思ったのか
解らないんだよ。』
『それを突き付けるなんて、先生はひどいわ。』
優子は口を結び、怖い目をして小首を傾げた。