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異常性愛
第16章 萎凋

修羅場となる狭苦しい居間で、父親を制止しようとする継母は、振り払われた弾みで顔をぶつけ流血していた。
それを見た息子は掴まれた手を振り払い、逃げるように家を出て行った。

『片付けろ・・。』

父親はそう言うと、仏壇に向かって手を合わせ、大きなリンをガンガンと叩いて経を読み始めた。
その横で額を血で染めた継母が、散らばった昼飯を拾い集めていた。








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