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異常性愛
第16章 萎凋

マエダが公園に顔を出した。
とび職のような太いズボンのポケットに手を突っ込み、肩をいからせてベンチに座った。
『おう、ブー、タバコくれ。』
『テメェもかよ!』
『タバコくださぁい。』
マエダは剃りあげた眉毛を緩め、おどけた口調でタバコをせしめた。
『雅美ちゃんは?』
『こんなとこ、こねぇよ。』
少年はマエダに答えた。
雅美は少年のカノジョだ。
グレた少年達には見合わない優等生の雅美が、ここへ来ることは滅多になかった。
『なぁなぁ雅美ちゃんとはヤったのか?』
『ああ、ヤった。』
少年は同級生の雅美と既に肉体関係があった。
マエダの挨拶代わりのジョークに少年はまともに答えた。
マエダは、皿のように目を開くと話に食いついた。

