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異常性愛
第18章 大罪
『お腹すいてない?』
『だな、でもコンビニも何もねぇなぁ。』
『ほんと、ないねぇ。』
『な。先、食ッときゃ良かったろ?』
『朝から海鮮丼?無ぅ理よぉ。』
『だよな、魚介は夜だよな。な。』
『じゃじゃん!へへ、あるよこれ。』
『あっ!いいじゃんそれ。』
『食べるぅ?』
『いいね、よこせよ。』
『ちょっと、言い方、なに?』
『あ、ぁ、ください。』
海沿いを走る車の中で、私たちは塩辛いおむすびを頬張った。
晶子が出掛けにさっと握り、カバンに忍ばせていたようだ。