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異常性愛
第20章 綾繋ぎ
裂けたシャツを纏い、晶子は小さく震えて怯えているが、痛みを期待し、求めている。
晶子の頬をひとつ張り、両肩に掛かるポロシャツを引きずり降ろし、震える晶子の口を乱暴に吸った。
晶子は私の唇を舐め、頬を舐め、舌を吸い込む。
痛みの代償を哀願するその激しさに、私はいつになく憫然(びんぜん)なものを感じた。
シャツの破れる音と、頬を張られた痛みが晶子の被虐性を覚まし、それが晶子自身を支配し始めると、晶子は私を見つめ呟いた。
『ぶって・・・。』
頬を差し出すと晶子は目を閉じ、クローゼットの扉に掌をあて身体を支えた。
頬がパチッと響くと晶子は『アンッ!』と声をあげ、扉に立てた爪がカリッと音をたてた。