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異常性愛
第20章 綾繋ぎ
五年間、休みなく毎日のように抱き続け、今なお飽きのこない均整の取れた体躯が、いつものように私を欲情させてくれる。
『なぁ、アキ、たまんないよ・・。』
『あたし・・いい・・あたし・・』
『ああ、すごくいいよ、ずっと、居てくれよ・・。』
高温で溶けるガラスのように、晶子の身体はくびれと膨らみを曲線でつなぎ、私の目の前で最高の造形を見せる。
芸術品のような晶子の身体を手離せない。
ただ、それだけではない。
何か違う・・・。
性癖とはいえ、私に打たれ、傷み苦しむことでしか快楽を得られない晶子。
美しく、そして哀れだった。
毎日、顔を合わせる美しい私の妻。
それを何故、私は殴らなければいけないのだろう・・・。
愛しい妻を・・・私はなぜ・・・。