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異常性愛
第20章 綾繋ぎ
晶子は目を伏せた。
今の晶子には、心を整理する時間が必要だ。
晶子の頬を撫で、目が合うのを待った。
『失恋・・した・・かな。でも・・』
たどたどしく晶子は答えた。
『いい、言わなくて。
それは大事に取っとけ。
俺は聞かない。
妬いちゃうし。っはは。』
『なんで?なんで?急に・・。』
『アキ、俺、前よりずっと
お前が好きだよ。』
『え?・・え?』
『大好きだよ。アキが。』
晶子の目から不安の色が消え、少し潤んだ。
『好き・・・って、あたし・・・』
『好きなんだ。アキが。』
晶子の目に精気が戻った。
私の想いは伝わった。