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異常性愛
第20章 綾繋ぎ
『・・・言ってよ・・もっかい。』
『大好きだよ。晶子を愛してる。』
『・・・もっかい・・もっと。』
『晶子を愛してる。
もっと言おうか?』
大きな目に涙を湛える晶子。
瞬きするたびに、目尻から流れた雫が暗闇に光った。
『もういい・・もったいない・・。』
『そんなことないよ。
俺が言いたいんだ。
言わせてくれよ。な。』
『・・・聞いたげる。』
『愛してるよ・・・晶子。』
『・・・ずっと?』
『ああ、俺はどこにも行かない。
俺はソイツみたいに消えたりしない。
だから、もう心配しなくていいんだよ。』
晶子は深く頷くと、私の胸で嗚咽した。