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異常性愛
第20章 綾繋ぎ
《ディー、早く逢いたいよ。》
私を求める内容だった。
いつものようにウハウハと喜べない自分がいた。
《そうだね。俺も楽しみにしてる》
----(無難だよな・・・。)
私は言葉を選んだつもりだが、短い文字の羅列は相手にどう伝わるか解らない。
淡白な私の返信に、晶子をはじめ、多方面から抗議の返信が届くことがある。
着信した。
赤いハートが五つ並んでいた。
多忙な優子には丁度いいようだ。
トイレを出た私はブースへ戻り、その後は夕方まで来場客の応対に追われた。
帰りがけに携帯を確認すると優子からメールが届いていた。
ホテルと部屋番号が記されていた。
予約は明後日、その日はイベント最終日だった。
第二十章 -綾繋ぎ- 完