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異常性愛
第21章 ギブ・アンド・ギブ 前編
『男のこだったらサッカーさせてさ、
あなたがコーチして、女だったら、そうねぇ・・・』
『そういうことは本人の希望だよ。
やりたいこと、やらせりゃいいよ。』
『でも、もやしっ子はヤだよ。』
『本人がそれでいいなら、いいんじゃね?』
『ダメよ、男は元気がないと。』
『はは、俺とお前の子だ。心配ない。』
『そだね。あなたの子なら大人しい訳ないか。』
『俺と、「お前」だよ。』
『そうよ、私達の赤ちゃん・・う~ん、いい子になるわ。』
まだ妊娠もしていない晶子は、ハミングしながら早くも我が子を想像し夢を描いている。
希薄な家族関係で生きてきた私には、いまひとつ感触の掴めない話題だ。