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第21章 ギブ・アンド・ギブ　　前編

　　
『うわぁぁ・・そうなの、逢えたんだぁ。』

『ああ、逢えた。逢ってきたよ。』

『それで？ねぇ。お元気だったの？』

『うん。元気でやってたよ・・・よかった。』

『よかった？　そう思えたのね！
　うう～ん！よかったぁ。ほんとに。』

『優子のおかげだよ。ありがとう。』

私は頭を下げた。

『そんなことないよ。
　あたしが無責任な提案しちゃったから、
　ディーを困らせてるんじゃないかって
　心配してたの。
　よかったって思える結果で、
　あたしも嬉しいわ。
　そっかぁ、がんばったね。』

『そうなんだよ。よかったんだ。
　もっと早く行けばよかったよ。』

『そういうタイミングだったのよ。』