この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
異常性愛
第21章 ギブ・アンド・ギブ 前編
『えっ・・だから、もう終わったのよ。』
仕事でトラブルがあったのだろうか。
『もうぅ・・いいかげんにしてっ!・・切るわよっ。』
電話を切ったようだったが、呼ばれるまで出て行かない方がいいと思った。
また電話が鳴った。
『はいっ・・・そういうのは嫌い。・・ええ・・・いいでしょっ・・・あたしの勝手じゃないの・・・ごめん、無理。』
静かになった。
『ディー、ごめんなさい。済んだわ。』
私が優子の前に戻ると、優子は電話をベッドに放った。
『忙しいんじゃないのか?』
『いいの、仕事じゃない。』
少し紅顔した優子から笑顔が消えていた。