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第21章 ギブ・アンド・ギブ　　前編

　　　
この女に惚れ、捨てられたなら男も未練がましくなるだろう。
優子はそれぐらい、いい女だ。

『円満解消だと思ったんけどな。
　進む方向が違うんだから。』

『何やってるんだ？そいつ。』

『デザイナー、これとかそうよ。』

優子はブラウスの胸の部分を摘んで引っ張った。
私には婦人服の見識は無いが、それなりにキチンとしたものだ。

『そうかぁ、じゃ脱げよ。それ。』

優子は驚いたように一度目を見開くと、含んだ笑みを見せてボタンを外していく。
全て外し終えると肩を肌蹴させ、大きなブラジャーを見せた。
相変わらずのボリュームだ。

サッと前髪を払い、首を傾けて私を誘った。