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異常性愛
第22章 ギブ・アンド・ギブ 後編
キスしよう頬を撫でると、優子はスッと私の唇に吸い付いてきた。
何かテレパシーのようなものが私達の間にはあるのかもしれない。
私の頬に手を添え、何度も重ねられる優子の唇。
極上の大人のキス。
『なぁ、わかるのか?』
『うん、わかる。
なんとなくだけど。』
『そうか・・・いいね。』
『いいよね。』
優子は笑った。
屈託の無い、優しい笑顔だった。
そこにもう母は見えない。
私は、ただただ優子が愛しいだけになってしまった。
だが、心が一点、小さく曇る。
失うのが怖い。
浮気の相手なのに、こんなに惚れていいのか・・・。
そんな焦りもあった。
----プププププ、プププププ、
突然電話が鳴った。