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異常性愛
第22章 ギブ・アンド・ギブ 後編
男の声が耳元から洩れ聞こえる。
《誰かいるのか?一人じゃないのか?》
『それ・・答えなきゃいけない・・のっ・・・ううぅぅ・・』
《もう男がいるのか!おい!答えろっ!》
横柄な男だ。
耳タブを舐め、優子に吐息を聞かせた。
優子は首をグラつかせ、男との会話が進まない。
《なんだよ、優子、
いい加減にしろよ!
聞いてんのか!おい!》
私は電話を取り上げた。
男の態度が許せなかった。
『もしもし。』
《なぁ、ゆうこぉ・・・
は?誰だ、お前!》
『誰でもいい。
俺もアンタが誰だっていい。』
《なんだと、
俺を誰だと思ってるんだ!》
『もう一度言おうか。
アンタが誰だっていい。』