この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
異常性愛
第24章 月
優子はその場にしゃがんで、私のベルトを緩めてズボンを下げると、パンパンに膨らんだ下着をチェックするように指先でなぞった。
ススッと匂いを嗅いだあと、顔を上げてニッと笑う。
『ナッ、ギィゥティー。』
『へ?』
『推定無罪よ。』
留学先で身に付けた優子のネイティブ発音は、国内で見聞きする¨エイゴ¨と全く違って聞こえる。
立ち上がった優子は私にキスしたあと、キッと上目に私を見据えた後、じわっと首を傾げた。
どう料理しようか、そんな顔だった。
『こっちは有罪。』
『すまん。』
『許されたい?』
『そう思ってる。』
¨許して欲しい?¨とは言わない。
自分の立場をわきまえた優子らしい言葉だった。