この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
異常性愛
第26章 ならず者の食卓
『先生は何時ごろになるのかな。』
『もうそろそろ・・・
あっそうだ。
お食事の用意しないと。』
『じゃ、やってやって。
僕こっち片付けるから。』
私が散らかったリビングを片付ける間に、真美は巨大な冷蔵庫を開け、食材をササッと集めて仕度を始めた。
片付けながらチラチラとキッチンを覗いたが、シンク前の真美の動きには迷いがなかった。
湯が煮立つ音や、トントンとまな板を叩く音が聞こえる。
出汁の香りが漂い始め、そのなんとも言えない良い香りが、私に空腹を思い出させた。