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異常性愛
第26章 ならず者の食卓
過去には涼子が暮らし、真美が微妙な状態の亭主の家に優子が来れば、どんな祭りが始まるか解らない。
私はもう少し生きていたい。
《あなたの優子よ。
忘れちゃダメ。んふっ》
『簡単じゃないなぁ、お前は。』
《簡単よ、あたしなんて。》
『そうか?俺には東大クラスだよ。』
《なら、もう合格してるわ。
卒業はさぁせないっ、ふふ。》
『いつまで留年できるんだ?』
《一生・・・。》
『暢気な学校だな。』
《ごゆっくりどうぞぉ、
ふふっ。
・・・えっ?何っ?》
電話の向こうで、誰かが優子を役職名で呼んでいる。
優子が厳しい口調で誰かに指示を出しているのが洩れ聞こえた。
《あ、もしもし?
ごめんごめん。》
『忙しそうだな。
またかけるよ。』