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異常性愛
第26章 ならず者の食卓
『それで今日私を食事に?』
『涼子のビデオは成行きだよ。
真美がキミに抱かれる所を見たいのさ。』
『私がですか?』
あのホテルで同じような要求を突きつけられ、私は涼子を皆の前で抱いた。
亭主に涼子との不倫がバレ、それを看過する交換条件として私はあのホテルへ向かった。
私の行動は、晶子との結婚生活を守るための自己防衛のつもりだったが、類が友を呼んだのか、朱に交わって赤くなったのか、あれ以来、私と亭主は妙に息が合っている。
そして今回の交換条件は新居の内装工事ということになる。
私の足元には大型契約があって、亭主は真美を使い、その上に私を乗せた。
既に私の性質を掴んでいる亭主は、仮契約書に気前善く捺印し、私が断れない状況を作っている。
青天井の工事予算に釣られた私は、亭主の掌で転がっていた訳だ。