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異常性愛
第26章 ならず者の食卓
   
『真美ちゃんが私に好意を持ったとして、
 先生はそれで平気なんですか?』

『それが私の愛の形かもしれん。』

私は言葉に詰まった。
混沌とする亭主の性癖は私に相似している。
涼子の首を絞め、苦しむ姿を見せつけた時に、亭主は快感の頂点で果てた。
私は晶子を殴って尻を張り、優子を締め上げて快感を得ていた。
人に言えた義理ではない。

妻と他人との性行為を見て性的興奮を得るという、カンダウリズムという性嗜好がある。
「寝取らせ」行為だが、かつて私はその性嗜好に囚われ、晶子にディルドを咥えさせることで、第三者に晶子が犯される妄想を見た。
涼子があのホテルの支配人に抱かれていた時も、同じ性的興奮に刺激された。
今亭主が私に要求しているのは、まさにそれだ。


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