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異常性愛
第26章 ならず者の食卓
   
人差指を立て、亭主は話す。

『フェラーリって車、知ってるだろ?
 私も過去に所有したが、
 暑さに耐えられなくてね。
 エアコンつけて走ると
 すぐにオーバーヒートするんだよ。
 高温多湿の日本じゃ
 夏場のフェラーリは地獄さ。

 当時のフェラーリは内装が悪くてね
 シートも堅いし、乗り難いし。 
 だがあのデザイン、
 フォルムは私を魅了するんだな。
 手離したくない。
 だから病院の若いのに運転させて、
 私は快適なベンツで
 フェラーリを追うんだよ。
 私のフェラーリを。ほほほ。

 高速をぶっ飛ばす
 赤い弾丸の真横を走るのさ。
 それであのフォルムを
 じっくり眺める・・・。
 運転席からは
 あのフォルムを見ることは出来ない。
 美は眼で楽しむもんさ。
 車は走ってこそ美しい。
 勃起したね。ほほほ。』



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