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異常性愛
第26章 ならず者の食卓
   
『涼子のビデオだがな。
 あれを見つけた時から
 私は涼子を見限った。
 信用ならんと。

 他所の男と遊びまわるのは構わん。
 私を好かんでもいい。
 だがキミに心を奪われ
 愛とやらに絆されてしまえば、
 涼子は、私を巧く扱えん。

 涼子の良さは
 人間関係における手腕だ。
 それがキミによって失われた。
 その時点で私には無用の女だ。

 だから私はあの日、
 ホテルに涼子を呼びつけたんだ。
 キミを巧くあしらうことが
 できるかどうかを試したんだよ。
 だがダメだった。涼子は落第だ。』

『そんな意図があったんですか。』

『支配人をキミの部屋へ行かせて、
 涼子を抱かせた。
 キミが涼子を諦めれば、
 涼子も元の悪女に戻るんじゃないかとね。

 だがキミらは逆に愛を深め、
 涼子は自ら去った。
 ヤツぁは強者の道を捨てたんだよ。』


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