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異常性愛
第27章 業
正しく生きようと人生の舵を切った涼子と、汚れきった今の私は全く釣り合わない。
自身の性倒錯に飲み込まれ、スクリーンで醜態をさらしていた過去の涼子。
それこそが、今の私なのだ。
あらためて自分の薄汚さがつくづくと身に染みた。
私はこの先、正しく生きることができるだろうか。
自信を持って我が人生を人に話せるだろうか。
真っ直ぐに生きる。
そんなこと私に出来るのだろうか。
妻を実家に帰し、よその女と裸で抱き合っている現状。
性欲に支配された嘘だらけの日常。
自分自身のその汚らわしさに気分が悪くなり、吐気をもよおした。