この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
異常性愛
第27章  業
   
帰り際の真美の声が耳に残る。
高ぶらせた気持ちを抑えきれず駄々を捏ね、抱きしめろと言わんばかりに体を揺すった真美。
あれで良かったのだと、自分に言い聞かせるしかなかった。

許されることの無い事実を積み上げ、好きなように生きてきた私が、今更都合よく¨正しく生きる¨ことなどできる訳が無い。

だが、真っ直ぐ生きようと舵を切った、母や涼子が羨ましかった。

突として、涙がこぼれた。
感情の起伏もなく悲しくもないのに、こぼれた涙に自分でも驚いた。

正しく生きられない自分。
自分でも解り切った、どうしようもないこと。


つまらぬ感傷に浸るうち、身体が重くなりソファに押し付けられるような眠気に襲われた。


晶子の居ない家は寂しい。
そう感じながら、私はそのまま眠りに落ちた。






第二十七章 ―業― 完


/1161ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ