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異常性愛
第28章 媒介
   
『アキ、水くれ。』

ガラガラに荒れた喉からはまともな声が出ない。
裏返った私の声に晶子が笑う。

『ふふっ、なぁにそれ?飲みすぎた?』

『わりと飲んだ。』

手渡された水を飲み干し、頭を振って目を覚ました。
おぼろげに昨夜のことを思い出し、シャツの襟や脇の下を嗅いだ。
二日酔いの男の匂いが鼻をついたが、それ以外に浮気の痕跡は残っていなかった。

『何時だ?』

『お昼過ぎてるわ。何か食べる?』

バルコニーで洗濯物を干しながら振り向いた晶子は、冬の日差しに眩しく輝いていた。
私と同じく寒がりの晶子が、上っ張りを羽織らずバルコニーに出ている。
今日は暖かいようだ。

『うどん、食べたい。』

『いいわね。じゃ、うどん、いこ。』

言葉を覚え始めた幼児のような、二語文会話で外食することが決まると、満面の笑みを浮かべた晶子は白い歯を見せた。




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