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異常性愛
第28章 媒介
『お風呂、入ってく?沸かそうか?』
洗濯物を干し終え、カゴを腕に掛けた晶子は、ソファに座る私にひょいと首を出した。
『臭い?俺。』
『うん。臭いよ。』
私に小さなキスをして顔をしかめた後、晶子はニッコリ笑って脱衣所に逃げた。
晶子に臭いと言われ、昨夜の亭主の加齢臭が嗅覚に蘇る。
何とか立ち上がって、晶子に風呂を頼んだ。
いつも以上に入念に身体を洗い、歯磨きを済ませて鏡に映した顔を見る。
何かが抜けたようにしまりが無い。
----(酒でむくんだかな・・・。)