この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
異常性愛
第28章 媒介
   
帰り道の景色が違って見える。
前を向ける。
生まれて初めて味わう清清しい気分だった。


玄関のドアが閉まりきる前に晶子を抱きしめた。
腕の中で晶子が小さく呻いた。

『ううぅんっ。』

『あ、あんまりきついのはダメか?』

『まだ、大丈夫よ・・・。』

晶子はアゴを上げ、キスをせがむ。
吸い寄せあうように唇を重ね、しばらく私たちは玄関で唇を吸い合った。

母になる晶子。
父になる私。
どんなに離れようと、消えることの無い新しい絆が、晶子の中に宿っている。

そう思うと、目の前の妻がこれまで以上にかけがえのない存在となり、愛おしさで私の目から涙がこぼれた。

『泣き虫ね。』

『ダメなんだよ、こういうの。』

『ふふっ、あなたの分身よ。
 ここに居るわ。』

涙を拭き、晶子にキスした。
私の子を宿してくれた晶子への感謝のキスだった。


/1161ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ