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異常性愛
第28章 媒介
   
『アキ、アキ・・イイ・・』

愛撫に喘ぐ女性の如く、私は晶子の名を唱え続けた。
首がすくみ、目を開けることが出来ず、猛烈な快感が紅の色彩を持った群れとなって闇の中に広がっていく。
噛むでもなく撫でるでもない、微妙な歯と舌の愛撫が続く中、晶子の右手は勃起した陰茎をゴリゴリと扱き上げ、いくつもの複雑な動きが、併せ馬のように私の快感を引っ張っていく。

荒い呼吸を聞かせながら晶子はグイグイと陰嚢を食み、陰茎を擦るピッチを早める。

『アキ、出るよ・・どうしよぅ。』

スッと力を抜くと、晶子は陰茎の反りに合せて手首を回し、優しくシゴきながら悪戯な目つきで私に聞いた。

『どっちがいい?
 上の口?下の口?』

上の口がいい。本当はそう言いたかったのだが、空気を読んで下の口と宣言し晶子に手を伸ばした。
繋いだ晶子の手を引き、胸に抱きしめると晶子は私の耳元で囁いた。

『幸せだね・・。』

私は深く頷いて、晶子の髪を撫でた。



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