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第5章 月への道を

タクヤが元通りになってくれないと
自分も救われない。
ユウイチも勿論、常に罪悪感の中に居なくてはならない。


自分が原因で苦しみながら生きている人間がいるだけで
りえは本当の幸せを感じることが出来ないと思った。

りえはリハビリを賢明に頑張った。

子供達に、ユウイチに、新井に…
その他の人々に心配を掛けて辛い目に合わせてしまっているからだ。

体力をつけるために、食事は頑張って食べ
体力を付け、筋力をつけていった。

子供達も日に日に元気になるりえに喜んでいた。


元気になりたいと願い、努力を楽しみ
そんな毎日をりえは送り
やっと退院できることになった。

子供達は大喜びで跳ねて喜んでいた。

りえはそんな子供達の存在に感謝し
この子供を授けてくれたユウイチにも感謝していた。