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Moon road〜月への道
第5章 月への道を
りえは、タクヤの車に乗り込んだ。

乗り込んだというより、乗らされたのだった。

タクヤの行為に自分の身体が反応してしまい
タクヤはそこを突くのだった。

「りえは淫乱だなぁ。オヤジがダメなら別の誰でもいいんだもんな。オヤジに言ってしまおうか…」

無理矢理セックスをされたには違いないが
身体はタクヤに抱かれ反応し感じて求めたのは確かだったからだ。

タクヤは病院に着くと駐車場でりえに覆いかぶさり
舌をりえの口に入れてきた。

りえは咄嗟の事に驚きタクヤを押した。

向かいに車を駐車しようとしていた人が
二人のキスに気付きガン見状態だった。

タクヤは笑いながら車を降りた。
りえもタクヤの後から車を降り、ユウイチの入院する病棟に向かった。


看護師に案内され、小部屋に入った。
ユウイチが先に来て座っていた。

矢張りユウイチは悪性の癌であり
治療法を相談しようとしたが
ユウイチは、治療を拒否した。

りえは、動揺しユウイチに詰め寄ったが
ユウイチは、りえににっこりと笑い宥めた。

りえは泣き崩れていた。


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