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Moon road〜月への道
第5章 月への道を
ランチを食べ、りえは事務所までタクヤに送って貰った。

タクヤはすんなりりえを降ろし、家に帰った。

タクヤの車を見送るとりえは、大きく溜息をつき
事務所に入った。

そして、溜まった仕事を懸命に熟した。



ユウイチの退院が決まりりえは嬉しかったが
タクヤとの事が気がかりだった。

タクヤがユウイチに自分との事を言いやしないか
怖くて堪らなかった。

暫くタクヤはりえの前に現れずに連絡もなかった。
りえは少し心配したが、
穏やかでいられた。


ユウイチの退院の前日の早朝に
りえの家の電話が鳴った。

電話番号はタクヤからだったが
何も話さなかった。

りえは胸騒ぎがし、慌ててセキュリティ会社に連絡をし、タクヤの家に向かって貰った。
りえは、新井に連絡をし、子供達を頼み、新井が到着すると、慌ててタクヤの家に向かった。


タクヤの家に着くとセキュリティ会社の人が来ていて
かかりつけの医師を呼んでくれていた。

そして、りえの到着と共に帰り医師から容態を聞いた。

仕事が忙しく、身体に負担がかかり、酷い頭痛になったのだろうけど、受診を勧められたのだった。


薬で落ち着き眠っているタクヤの頭を撫でながら
タクヤを見つめていた。




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